私が道院長になった動機は、開祖や師から学んだ少林寺拳法の技法・教えを、後世に正しく伝えるための指導者になりたいと考えたためです。
子どもの頃、身体が頑丈でなかった私は、好きな学業だけではいけないと武道にも興味を持ちました。
そして中学一年で某カラテ団体に入門、翌年に学友の紹介で東京港道院に入門しました。
そして関東武専や特別昇格の際、間近に視る高弟の先生方の本物の技術や、開祖の「本当に強くなり、技術のコツを掴むには指導者になれ」とのお言葉がきっかけとなり、1982年(昭和57年)に、少林寺拳法が今ほど知られていなかった浦安で道院を開設しました。
私のモットーは、「人と過去は変えられない、自分と未来は変えられる」です。
門下生の皆さんが、ご自分で気付かれるまで、幹部拳士などの指導者は手本を見せてお手伝いするだけです。
そのため高段者になればなるほど、何度も正しい技術を確認し、魅せられる技術の修得が必要だと考えています。
今後も人創りの道を外さずに指導者の質を更に向上させ、一人でも多くの有意義な人財を育成したいと考えます。
その為に間口を広くし、今後も道院の枠を超えて、地域発展のために貢献していきたいと考えています。
精緻な護身の技術を習得するためには、妥協を許さずに正しい所作を何度も繰り返すことが大切です。
あらゆる構え、動作について、拳士本人に理由を問い、考えていただく問法修学の姿勢を大切にしています。
学科も大切にしており、資料を活用し、拳士の皆さん一人一人にご発言もいただけるよう、十分に時間をとるようにしています。
道院の雰囲気は、道院長に厳しく指導された幹部拳士が、優しく指導するという感じで、正しい技術をしっかり学んでいただけます。
所属拳士の皆さんは、実力、品格のある方々が多く、また術科も学科も真面目に修行されている感じです。
浦安道院には、厳しいながらもしっかりと武道を学べる土壌が出来上がっていると感じています。また高段者も多く、懇切丁寧に指導いただけますので、頑張り次第で、自身が向上できる実感を持つことができます。
また、おしゃべり好き、お酒好き、カラオケ好きな方が多いので、修練が終われば、楽しい時間も用意されています。(H拳士 56歳)